2007年10月28日

ハブダンパ交換

今日は、前から気になっていたハブダンパの交換とついでにリアホール回りを整備しました。
ハブダンパはゴムでできた部品で、強大なトルクがリアホイールにかかる際にクッションの役目をしています。

ZRX1100の初期型(1997年モデル)にはハブダンパのゴム質が悪く、ゴムが痩せてガタが出るという不具合がありました。遊びが多くなるので加減速のショックが大きく、駆動系にも負担がかかって良くありません。リコールになるほどの不具合ではありませんが、何よりも運転していて不快です。
私のZRXも初期型で、スプロケが前後に1cmくらい動くほどのガタが出ていました。

カワサキのパーツリストを見ると翌年の1998年モデルからは対策部品に変更になっていて、旧部品は現在では入手できません(わざわざ不具合のある部品を入手する必要もありませんが)。注文の際、バイク屋でもそのことを言われました。

で、対策部品が入ったので交換作業をしました。
最初に言っておきますが私は整備が大っ嫌いです。ハブダンパの交換ならそれだけやればいいのに作業中に色々気になるところがあると放っておけない性格なのです。気になるところを整備するのに時間を取られてしまい、終わってみればえらい疲労感を感じてしまうので整備はやりたくないのです。かと言ってバイク屋にお願いすると頼んだところ以外の整備は期待できないので、結局自分でやるしかありません。

①リアホイールを持ち上げます。
ZRXにはセンタースタンドがついていません。チェーンにオイルを注すくらいならスイングアームをジャッキで浮かせてもいいと思いますが、リアホイールを外す場合はレーシングスタンドを使ったほうが安心です。どちらの場合でも車体が前に動いてしまわないようにフロントブレーキをかけた状態にしておきます。



②スナップリングを外します。
ラジオペンチでつまんでくるりと回すようにひねると簡単に外れます。
間違っても引っ張ってはいけません。



③アクスルシャフトを留めている右側のナットを緩めます。
このサイズの六角レンチを持っていなかったことに気付いて慌てましたが、車載工具に入っていました。このナット、固着してカキコキ状態で外すのに苦労しました。車載工具の六角レンチの長さではトルクが足りなくて回らず、最後は荒業を使ってしまいました。


④クランプボルトを緩めます。
写真のようにアルミと接触するところのボルトは電解腐食している可能性が大です。
真鍮ブラシでキレイにした後グリスを塗って組み直します。あー面倒くさ-い!


⑤反対側のクランプボルトも緩めます。
こちらのボルトも電解腐食していました。グリス塗り塗り。



⑥アジャスタを回しチェーンを緩めます。
緩める前にアジャスタの位置をマジックペンでマークしておくと、後で組み込む際の作業が楽です。



⑦アクスルシャフトを抜いてホイールを外します。
アクスルシャフトを抜くときは、右足をタイヤの下に入れてホイールを浮かすようにしてやると楽に抜けます。組み込むときはアクスルシャフトにもたっぷりグリスを塗っておきます。



⑧スプロケットを引っ張るとスコッと外れて、ハブダンパにご対面。



⑨見た目だけでは劣化は分かりません。
対策品のパーツNo.は92160-1911、不具合品は92160-1856です。



⑩新品のハブダンパにスプロケットをセットしたところ。
ゴムがキツキツでスプロケットを押し込むのに苦労しました。
せっかくホイールを外したのだからこの際ワックスをかけたりこびりついたチェーンオイルを落としたりして綺麗に掃除しました。リアホイール回りは特に汚れやすい場所で手が入り難く掃除が大変です。
こういう作業はバイク屋ではやってくれないので自分でやるしかないです。



⑪組み込んで作業完了!
カラーの脱落に注意しながら両手両足を駆使してアクスルシャフトを通します。
チェーンケースの裏側に山のように付着して固まっていたチェーンオイルも掃除♪



⑫これ優れもの!スプレー式チェーンオイル用のアダプター。
飛び散ることなくプレートの隙間に効率良くオイルを注すことができます。
値段は800円くらい。



結局、目的だったハブダンパ交換作業は2割であとの8割は掃除でした。
いつものパターンとは言え、やっぱり整備はきらーい!  

Posted by kerokero at 22:28Comments(4)TrackBack(0)メンテ