2009年10月30日
ステルスカー
あれは、先週10月20日の夜10時前だった。
仕事を終えた私はいつものようにDR650に乗り、埼玉の自宅に帰るため首都高速を5号池袋線経由で東北道に向かった。すでに渋滞のピークは過ぎていたので良いペースで流れていた。
池袋を過ぎ、板橋ジャンクションの、以前タンクローリーの横転事故があったカーブを抜け、東北道方面に向かう一番右側の車線を走っていた。板橋ジャンクションを過ぎてからも次の新板橋インターから合流してくる車を避けるためしばらくは追い越し車線を走っていた。
新板橋インターの合流にさしかかろうとしたとき、何か真っ黒いスポーツカーが合流してきた。黒いスポーツカーはスピードを上げて合流し、私の200mほど前で追い越し車線に車線変更してきた。今まで見たこともこともない車だったので、何という車種なのか確かめるために後を追った。しかし、道路が空いていて相手のペースが速く、なかなか追いつけない。やっと、港北ジャンクションの手前で先行車に阻まれペースダウンしたその車に追いついたが、向こうは三郷方面へ、私は東北道方面へと方向が別々だった。一瞬だけ追いついて横に並ぶことができたもの橋桁の下で明かりが暗く、テールのロゴも良く見えなかった。シルエットはロータスエリーゼ風で、ボディのカラーは艶消しの黒。マットブラックのボディ・・・物凄くカッコいい、と思ったのもつかの間、Y字路に差し掛かり離ればなれになってしまいそれ以上確認することはできなかった。
それからずっとその車が気になっていたが、たまたま東京モーターショーの記事で見かけて「あの時のマットブラックはこいつだ!」と思ったのだけれども、果たして東京モーターショーに出展するための車が公道を走っているだろうか。胸の奥に何かがつかえていてスッキリできません。
Lotus Exige Scura(ロータス エクシージ スクーラ)